介護を受ける本人と家族の間で意見の不一致が起こってしまうのは、介護における大きな悩みになりがちな点です。うまくコミュニケーションを取れているとお互いに納得できる介護のあり方を決められる場合もありますが、それぞれが独立して生活していた場合には、なかなか意見が合わずに困る傾向があります。今までずっと離れて暮らしていたので、新たに世帯に迎え入れるのに抵抗感を感じてしまうことが多いからです。逆にぜひとも迎え入れたいのに介護をうけるほうの家族が反抗するということもあるでしょう。
介護を受ける本人としては家族に世話をしてもらうのに抵抗感を感じる場合もあれば、迎え入れてもらって当然だと考える場合もあります。うまく意見が一致しないと互いに不満を抱えてしまい、家族の仲が悪くなってしまうことすらあるので注意が必要です。議論しても埒が明かない場合には第三者のサービスを利用するのも大切です。このようなときの相談先としては、生活相談員が適切です。また、地域によっては地方自治体が介護に関する相談サービスを実施していることもあるので調べてみましょう。生活相談員などに間に立ってもらうと互いに冷静になれるので納得できる介護の仕方を模索することができます。今まで知らなかった介護の仕方についても提案してもらえるでしょう。その中からより良いものはどれかをよく考えて、家族全員がより良い生活を送れるようにする方策を導き出すように心がけるのが大切です。家族の介護に不安あるという方は、【他人事ではない介護の備え】を一読すると、不安が和らぐヒントがあるかもしれません。